音の伝搬

音の問題を解く前におさえておきたい基本事項

音は空気を振動しながらまっすぐに伝わる性質があります。

  • 音は縦波(疎密波)である。

音は低音と高音では音の伝わり方が異なる。

  • 低音は比較的全方向に広がる性質がある。
  • 低音は音の伝わる速さが遅い。
  • 高音は指向性が強く(方向感が強い)狭い角度で伝わる。
  • 高音は音の伝わる速さが速い。
  • 音は空気中を伝播する間に次第に音圧が弱くなる。
  • 音が高音になればなるほど ⇒ 空気への振動数も多くなり、エネルギーの減少も早くなる。
  • 音が低音になればなるほど ⇒ 空気への振動数 が減り、エネルギーの減少が遅い。

花火のイメージ。ヒューッと花火が登っていく音と比べると、バーンという低音の爆発音は遅れて聞こえるはずです。

遮音材と吸音材

  • 遮音材:音を反射する材のこと。密度が高く、質量が大きいほど音を伝達する抵抗が大きい。つまりコンクリートのように質量が重いものほど音の振動は伝達しにくく音を遮断します。この法則を 質量則 といいます。

コンクリートのトンネルの中で音を出すとたくさん音が反射して返ってくるイメージ。

  • 吸音材:音が通り抜ける過程でエネルギー吸収。

防音性が低下の要因

 ①低中音域の音は、石膏ボード、石膏系接着剤、中空層などの要因により防音性が低下します。( 低音域共鳴透過現象 )


 ②高音域の音は、石膏ボードの固有振動数との合致で防音性が低下します。(コインシデンス効果)

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